鍼の研究(ストレス)

こちらは海外の報告を訳して下さっている方のものです。

【鍼灸でストレスを軽減できるというレポート】
今回は2015年7月22日にMedical News Todayに掲載された記事をご紹介します。
「ラットを使った実験によって鍼灸が慢性的なストレス疾患に効果が発見された」
という内容が内分泌学ジャーナルに掲載されました。
鍼灸には『抗不安剤や抗うつ剤と同じような作用がある』
という研究結果が発表されています。
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ワシントンD.C.にあるジョージタウン大学病院の研究者たちが、
ラットでの実験の結果
「鍼灸が慢性ストレス疾患に効く、という有力な証拠がもたらされた」
と発表しました。
今回の研究のリーダーであり看護科、薬理学科、生理学科の准教授を兼任するLadan Eshkevari氏は、
「多くの調査から成り立っている今回の研究は、鍼灸が人間のストレスや痛みだけでなく潜在的にうつ病にも効果がある可能性を示しています」
と語っています。
麻酔専門看護師であり、鍼灸資格も持つEshkevari氏は、こう付け加えています。
「ラットを使った二重盲検査で、プラセボを比較した結果、鍼灸の潜在的な可能性がわかったので、次の段階として実際のヒトへのテストしてみる必要があると考えています。」
Eshkevari氏のチームは、胃経として強力な効果のある足三里に鍼灸を施術しました。
慢性の痛みや免疫系、気分や感情をつかさどるHPA軸と呼ばれる視床下部ー下垂体ー副腎系が、鍼灸によって鈍くなることが確認されました。
「抗不安剤や抗うつ剤は、鍼灸がHPAに作用してストレスホルモンを減少するのと同じ作用があるのです」
そうEshkevari氏は説明します。
以前の研究でも鍼灸がHPAホルモンの増加に関与が認められた上に、有益な効果が持続することが判明しています。
今回の動物実験はラットを以下のグループに分けて行われました。
・電気鍼を受けるグループ
・ツボを外した偽鍼灸治療を受けるグループ
・鍼灸を全く使用しないグループ
・ストレス、鍼灸ともに受けない自然の状態のグループ
実験は2回に分けて行われました。
1回目
鍼灸を定期的に施術
2回目
実際に人々がストレスを受け鍼灸を受けるであろう仮定で施術しました。
ラットを苦痛な低温状態においた数分後に足三里に施術することで、
ストレスホルモンの上昇を防ぐ効果がありました。
Eshkevari氏は最後にこう締めくくっています。
「これは足三里への鍼灸の施術が、動物のストレスによるうつや不安状態にリンクしているという世界初の発見になりました。
鍼灸がストレスホルモンの放出を防ぎ、ラットのうつや不安行動を減少させることは明らかです。
この結果は、ストレスに対して鍼灸が効果があるという医学的研究への骨組みを提供してくれるものとなるでしょう。」
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http://goo.gl/JvOxG6
(リンク先は海外サイトです)

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