風邪は万病の元
風邪は万病の元。これは風邪など些細な事も軽く見ていると、次第に重病になってしまうと戒めるときに使われます。
勤勉な日本人が作りそうなとても良いことわざと思います。
しかし、この本になった考え方は中国伝統医学にあります。そして少し意味合いが違ってきます。
中国伝統医学では病気になる原因には大きく二種類あり、自分の感情と自然からの影響です。
感情には怒る、喜ぶ、悲しむ、恐れる、思うがあります。(内邪)
自然界には風、寒い、暑い、湿気、乾燥があります。(外邪)
これらを邪と呼び、これらが影響して病気を発症させるとされています。
風の邪、風邪カゼではなくフウジャと読みます。
風邪によって他の外邪が人体に影響を及ぼす事がほとんどなので「風邪は百病の始め」と考えられるようになったのが本なのです。
そして日本に伝わり変化して今のことわざになったようです。
さらに、中国伝統医学では心が清らかで、陽気(血液循環が良い様子)がしっかりしていれば抵抗力が働いて邪の侵入を防げると言っています。
心穏やかに過ごしましょう!!