ストレッチの効果
ストレッチは1960年頃にアメリカで使われ始め、ボブ・アンダーソンが普及を大きく促進したといわれています。
その後、日本にも普及し今ではスポーツの世界だけでなく健康促進分野でも大きく取り扱われています。
しかし、その方法や効果については急速に普及した為に良く知られていないのが現状のようです。
整体などで安易にストレッチをされたり、セルフケアで勧めたりされ筋肉を痛めてしまう事故が頻繁に発生しています。
また、スポーツ界にも間違った概念が浸透しストレッチをすることによってのパフォーマンス低下している事に気づいていない選手やコーチが多い事もあります。
では、いつストレッチを行えばいいのでしょうか?
簡単です。身体が温まっている時です。
デスクワークなどで凝り固まった筋肉には血液が十分に流れていません。また、凝っている筋肉は固くなっていますので急にストレッチをして伸ばしてしまうと余計疲れやすくなります。伸ばしすぎて痛くなることもしばしば起きます。疲れと感じた時には少し歩いてから疲れている場所を回して動かしてください。それでもスッキリしない時に初めてストレッチを加えていきます。
スポーツ選手も同様です。トレーニングや試合前のストレッチはパフォーマンスを低下させています。
ストレッチで筋肉を伸ばしすぎると筋力が低下します。また、関節可動域が広すぎても怪我の原因になるという報告もあります。特殊な競技以外は関節可動域が競技に影響することはないと考えられています。
ですからトレーニング前はランニングなどで身体を温め、筋肉を伸ばすのではなく動かす事を意識して各関節を回旋させれば十分でしょう。
ストレッチはクールダウンが終わってからゆっくり行う事が良いと思います。関節可動域を広げたい方もこの時頑張りましょう。または入浴後も効果的です。
身体の機能を十分に活かして健やかにスポーツに励みましょう!!