鍼の研究(首)前扁
海外では鍼灸の研究が盛んに行われています。
今は解っていないことも少しってばどんどん解き明かされる事でしょう。
その海外の研究レポートをを日本語訳されている方がいます。
是非皆さんこちらを参考になさって、ご自分の健康に役立ててください。
【最新の研究結果 ‐鍼灸は抗炎症剤よりも効果的‐ などのレポート】
先日、タイム誌に首の痛みが鍼灸に効果的という記事が掲載されたことをお伝えしました。
今回は痛みに加え、可動域の改善にも効果がある、というレポートや、抗炎症剤よりも鍼灸や漢方が効果的、という記事が
HealthCMIのウェブサイトに2016年1月10日付で掲載されましたのでご紹介します。
5つの研究の結果が紹介されている盛りだくさんの内容ですので、今回は前後編に分けてお送りします。
〜〜〜〜〜
鍼灸は首の痛みだけでなく可動範囲を改善できることが明らかになりました。
様々な研究により、
・頸椎症
・神経根症
・痙性斜頸
・頸椎手術後の痛み
などに首の痛みに鍼灸が効果的だということが明らかになっています。
今回1つ目にご紹介するのは、
2014年に医師のChen氏らによってClinical Journal of Chinese Medicineに発表された
鍼灸が頚椎症に効くという研究結果です。
Chen氏は身体のツボだけでなく耳のツボを合わせることによりさらなる効果があることを証明しました。
患者は2つのグループに分けられ、どちらも1日おきに30分、合計10回の鍼灸を受けました。
身体のツボに加えて耳のツボを使って治療したグループは
・70%が回復
・26.67%が著しい効果があった
・3.33%が効果なし
という結果になりました。
身体のツボだけで治療したグループ
・45.33%が回復
・50%が著しい効果があった
・6.67%が効果なし
症状がなくなった、
という結果となりました。
この実験では「回復」という状態を
・筋力が通常の状態に戻る
・首や手足の機能が通常の状態に戻る
・患者が通常の作業ができるようになる
・労働力を必要とする作業が可能になる
となることとしています。
また、著しい効果があったとは
・全体の症状が軽減した
・首や手足の機能に改善が見られた
・首・肩・背中の痛みが減少した
という状態と定義しています。
耳の鍼灸については(管理人にはうまく訳せませんでした)。
さらに今回ご紹介する2つ目のレポートでは、Cheng氏の研究結果を裏付けるだけでなく、
非ステロイド系の抗炎症剤よりも、鍼灸と漢方薬の方が効果的だとしています。
2015年、医師のZeng氏の研究では、
広州Dongsheng病院で行われ、患者は2つのグループに分けられ、治療を受けました。
・1日に一度30分、合計20回の鍼灸治療を受けたグループ
・非ステロイド系抗炎症剤の治療を受けたグループ
この研究では、
前者の鍼灸と漢方薬の治療を受けたグループは96.67%の効果がありましたが
非ステロイド系抗炎症剤の治療を受けたグループは83.33%となり、
鍼灸と漢方の方が効果的であったとしています。
〜後編に続きます〜
〜〜〜〜〜
日本の鍼灸業界でも、このような実験が一部の研究室ではなされていますが
もっと多くの鍼灸師が参加して
臨床のレポートが提出されるようになるといいですね。
https://goo.gl/uo8k5M
(リンク先は海外サイトです)